「紫」の色相の不思議
2006年 11月 01日
先日の「紫のアレンジ」にあとどんな花を足しましょうか?という問いかけに、皆様が考えてくださったこと、大変嬉しく思うと同時に、色に対する関心が深いことを改めて実感致しました。
『紫』・・・・どんな色??。
※今回だけ冷たい感じがするようにスキンの色を変えてみましたので浸ってみた下さい。
あの紫のアレンジ、まずは共通の感覚としてちょっと「冷たい」「怪しげ」「不安定」などと感じられた方もいらっしゃったことでしょう。紫はじつは「中性色」、黄緑や緑と共に暖色でも寒色でもないわけなんですね。
(☆ここでお断りしておきますが、アレンジメントというのは、花器も含めての全体のできあがりのイメージですが、以下のアレンジの花器は即席に作ったもので、全体の作品に加えないであくまで花の色目だけを参考にしてくださいね。)
(ここで・・・追記 暖色だから温かい、寒色だから冷たいという単純なものではないことを
ご了承ください。これについてはまたいずれ説明しましょう)
まず私からの感想(答え)は・・・
もちろん補色の黄色の小花を取り入れるのもけして悪くはありません。
ただしこんな風に黄色が入るとなぜかイメージがばらばらな感じになりますでしょう??黄色のアレンジに紫の補色を少し入れるのとは違って、紫の色のイメージが強いので、色相をあまり変えずに濃淡をつける配色か、少し隣接色相(赤紫に寄った色)の花を取り入れることの方が綺麗かと思います。
↑つまり反対に位置する補色を使わず、隣の色を使ってみたら?ってご提案と言うわけですね。
それとも、チョコレート色のコスモスのような深い紫を使って、濃淡の変化を加えるのも一つの手段かもしれませんね。
右のLシェイプのアレンジは紫のエレガントを強調しつつ、やや色相に赤を入れてみましたが冷たい感じは残りますね。それはやはり全体にブルーアンダートーン(色の中に青みがある)の冷たさが残っているからでしょう。紫が難しいと言うお声もあった通り、また紫の色彩心理効果についても次回お話致します。
*****************
それでは、この下の深い紫のカラーを使ったアレンジはいかがでしょう?テーマは「エレガント」。写真が少しぼけているのはお許し願うとして、紫から赤紫、そして赤紫を少し明るくしたピンクにまとめています。つまりここに補色をもってくるより、カラーのエレガントが強調されますね。それに、エレガントというのは、直線と曲線、そして淡い紫のグラデーションが優美を表現してくれるのです。この場合は私の大好きなカラーの花も随分役割を演じてくれていますが・・・
*********
さてこの写真は秋色アジサイですが、このアジサイの紫はアレンジでお見せした紫とは色調が違いますね。どう違うのでしょう?あまり冷たい感じがしませんね。もちろん自然の美しさもありますが、先日のクリスマスローズに近い深い紫でしょうか。
★これは北海道のna_nakkoさんが撮ってくださった貴重な写真です。ありがとうございます。北海道からもたくさんの情報発信されてます。⇒⇒Be HaPpy aNd SmiLe
『紫』・・・・どんな色??。
※今回だけ冷たい感じがするようにスキンの色を変えてみましたので浸ってみた下さい。
あの紫のアレンジ、まずは共通の感覚としてちょっと「冷たい」「怪しげ」「不安定」などと感じられた方もいらっしゃったことでしょう。紫はじつは「中性色」、黄緑や緑と共に暖色でも寒色でもないわけなんですね。
(☆ここでお断りしておきますが、アレンジメントというのは、花器も含めての全体のできあがりのイメージですが、以下のアレンジの花器は即席に作ったもので、全体の作品に加えないであくまで花の色目だけを参考にしてくださいね。)
(ここで・・・追記 暖色だから温かい、寒色だから冷たいという単純なものではないことを
ご了承ください。これについてはまたいずれ説明しましょう)
まず私からの感想(答え)は・・・
もちろん補色の黄色の小花を取り入れるのもけして悪くはありません。
ただしこんな風に黄色が入るとなぜかイメージがばらばらな感じになりますでしょう??黄色のアレンジに紫の補色を少し入れるのとは違って、紫の色のイメージが強いので、色相をあまり変えずに濃淡をつける配色か、少し隣接色相(赤紫に寄った色)の花を取り入れることの方が綺麗かと思います。
↑つまり反対に位置する補色を使わず、隣の色を使ってみたら?ってご提案と言うわけですね。
それとも、チョコレート色のコスモスのような深い紫を使って、濃淡の変化を加えるのも一つの手段かもしれませんね。
右のLシェイプのアレンジは紫のエレガントを強調しつつ、やや色相に赤を入れてみましたが冷たい感じは残りますね。それはやはり全体にブルーアンダートーン(色の中に青みがある)の冷たさが残っているからでしょう。紫が難しいと言うお声もあった通り、また紫の色彩心理効果についても次回お話致します。
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それでは、この下の深い紫のカラーを使ったアレンジはいかがでしょう?テーマは「エレガント」。写真が少しぼけているのはお許し願うとして、紫から赤紫、そして赤紫を少し明るくしたピンクにまとめています。つまりここに補色をもってくるより、カラーのエレガントが強調されますね。それに、エレガントというのは、直線と曲線、そして淡い紫のグラデーションが優美を表現してくれるのです。この場合は私の大好きなカラーの花も随分役割を演じてくれていますが・・・
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さてこの写真は秋色アジサイですが、このアジサイの紫はアレンジでお見せした紫とは色調が違いますね。どう違うのでしょう?あまり冷たい感じがしませんね。もちろん自然の美しさもありますが、先日のクリスマスローズに近い深い紫でしょうか。
by color-cona
| 2006-11-01 20:19
| フラワーカラー