「花色木綿(はないろもめん)」 と 「縹色(はなだいろ)」
2010年 01月 22日
ある色彩の協会の冊子を読んでいて・・・今さらながらに
へぇ~~!!と声を挙げてしまったわたし
お着物関係者の皆様方は、当然のお話でしょうか?
「花色木綿」(はないろもめん)といえば、これは着物の裏地のことですが・・・。
この着物の裏地に使う「花色木綿」(はないろもめん)は
一体何色でしょう?
⇒そう、その色とは・・・何となく可愛い薄いピンクかしら?なんて思う人も多いかとおもいますが
「紺色」 なんですよね。
★そこでもう一つ面白いお話.
「縹」(はなだ)⇒これは「花田」(はなだぁ!)ではない
「花」ではなく露草の一種、 「縹(はなだ)」は露草の別称だそうです。
つまり、「縹色」(はなだいろ)は露草の花に見られる「青色」のということです。
「はなだぁ!」なんて言っておいて、実は露草
「花色木綿」(はないろもめん)が紺色なのは
「縹色」(はなだいろ)から由来してるってわけでした!
・・・いやぁ~ダジャレ言ってる場合じゃないけれど
日本の文化を感じますよね~。
(ふと、癒し絵協会の絵描きのやすさんの顔が浮かんじゃいます)
染色の歴史と言葉の歴史、面白いわぁ~!
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★青といえば「藍染」ですが、「縹色」は藍だけで染めた青。
「藍色」はキハダで下染めした青のこと。
染色の世界は深いです
尚、上の写真は朝顔(左)と露草(右)です。
by color-cona
| 2010-01-22 13:58
| 色のイメージ