阪神大震災・・・あれから13年
2008年 01月 17日
神戸はあの阪神大震災を乗り越えて、復興をとげ再び素晴らしい夜景を見ることができます。
神戸在住のあの頃を思い起こし振り返ると、息子がまだ3歳のある朝が蘇ります。
早朝5時、「ママ、おしっこ」という息子の声に起こされてから、その後うとうとと横になること46分。
再び目が覚めた時は、この世の出来事とは思えないような、信じられないような、今まで生きてきた自然現象では体験したことのない衝撃でした。
我が家は六甲アイランドのマンションに在住していましたが、地面の下からゴーーッという地鳴りが聞こえたことを今も覚えています。一瞬のうちに体を突き上げられ、暴れ馬に乗っているがごとくにシャッフル状態で立ち上がることはできませんでした。
かすか遠くに見えるリビングの電灯が遊園地の海賊船のように大きく左右に激しく揺れていて、
食器棚のガラスがガチャガチャと割れる音が聞き取れました。
私は屋根が落ちてこないことをひたすらに祈りつつ、息子をわが身の中に入れて必死に祈っていました。あの時は「もしかしたら死ぬのかな?」と、瞬時に考えました。
それはおそらく揺れている間の、何秒もない世界だったのでしょうが、あの恐ろしさは今もはっきりと覚えています。
17日の前夜、夫と一緒に見た「満月」は、まん丸とした満月で、どういうわけか何とも不気味な印象で、胸騒ぎさえ感じたことを覚えています。
今も満月を見るたびに、はっきりと蘇るこの感情は一生忘れることはないのでしょうね。
今年も朝の追悼式を見ていましたが、涙が溢れていました。
神戸は随分と復興しましたが、ルミナリエを見るたびに今も歓びと悲しみが交互にやってきます。
人間は自然現象にはどうすることもできませんが、自然と共存させてもらっていることを感謝していきたいと痛感しています。
このローソクの灯火に亡くされた沢山の命の祈りを託します。
by color-cona
| 2008-01-17 22:31
| 光と影の世界