モネ展・・・世界のモネ集結(国立新美術館)
2007年 07月 03日
「光と色彩のドラマ」・・・鮮明な色彩を大切にしつつ眩しいほどの光を追い求めたモネ
最終日になって駆け込みで国立新美術館へ足を運びました。入場制限するほどの賑わいでした。
まずびっくりしたのですが、チケットを求める列に並ぼうとした時です。ぽんぽんと肩を叩かれ、目の前でチケットを手渡してくださいました。お連れの方が来れなくなった分とのこと、本当にありがとうございました。まずここにお礼申し上げます。(このブログを何かのご縁で見てくださっていることを願って・・・)
頂いたチケットを手に中に入ると、もう長蛇の列、入場に10分ほど待ちました。
それでもなかなか来れなかったモネ展にやっぱりぎりぎり滑り込んで良かったと思いました。
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「印象派」
目に映る印象をそのままに描くことをモットーにしてるとして、この名がついた画家たちでしたが確かに、太陽の光と共に時間の経過があり、そして刻々と変わって行く外界の風景が如実に作品に表現されていました。
外で絵を描くことを実現させた要因の一つ、チューブ入りの絵の具の出現がありますが、私はそれよりもモネがセーヌ川など水辺にキャンバスを置き、水と光の反射を有効にし、それによって色彩を大切に見事に描き上げていることに感動しました。
その手法も絵の具を混ぜ合わせることで色の彩度が落ちるのを避けたのでしょう。絵の具を画面に並べることで、私達見る者の目の中で混色するような手法をとっていたのです。
(並置混色)
皆さんもご存知の晩年の「睡蓮」の作品は、白内障による視覚障害と格闘しながらの作品とのこと。しかしながら、花の咲き乱れる庭と、睡蓮の池、どれも立ちすくむほどの豊かな色彩の素晴らしさでした。
また一言追加すると、モネのピンクの使い方には、こころの優しさを感じざるを得ませんでした。特に紫とピンクのグラデーションには、どんな気持ちがこめられているのか?と。
その答えを、ずっと私のこころのすみでモネが囁いているようでした。
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国立新美術館は今日が初めて。
うわさの内部をちょっぴりご紹介しましょう。
このすり鉢のようなオブジェ(・・にしては、巨大!じつは中は厨房のようです)の最上部はレストランなんですよね。上まであがりませんでしたが、次回はランチでもしたいなぁと思っています。
緑のある空間でお茶を頂いて帰ってきました。ばたばたしていたこの頃、とてもゆっくりとした時間が流れました。
帰り道、六本木の駅までの道に咲いていた紫陽花です。
by color-cona
| 2007-07-03 00:31
| 光と影の世界